東都文京病院について

■ 院長挨拶 ─東都文京病院2023年の夏─

 

 7月に入り、未だ梅雨明けには至らず、線状降水帯による豪雨に見舞われ、甚大な被害がでている地域もあり、早く天候が落ち着き、被害が最小限に収まることを祈念しております。幸い、文京区域は天候による大きな被害はありませんが、これからも厳しい暑さが襲来します。熱中症になる方も急増しており、皆様におかれましては、暮れ暮れも健康にはご注意下さい。

 社会状況を見ますと、ロシアのウクライナ侵攻、円安に起因する物価高で、大変苦しい生活環境に追いやられています。そして、新型コロナウィルス感染症が2類から5類に引き下げられましたが、徐々に感染者数が増加し、第9波が猛威を奮い始めているとも言われております。さらに、新型コロナウィルス感染症に加えて、子供の風邪が大きな問題になっています。夏風邪の一つであるヘルパンギーナは5類へ以降前の5倍、RSウィルス感染症は2倍に増加しており、新型コロナウィルス感染症蔓延時に感染していなかったため、免疫力が低下したためとも指摘されております。まだまだ感染症に留意した生活が必要です。

 東都文京病院では、引き続き新型コロナウィルス感染症を含む感染症に対応して参ります。発熱外来、小児科外来のスタッフは休む間もなく診療に従事しておりますので、安心して受診して下さい。昨年10月に導入したハイパーサーミア(温熱療法)も順調に稼働し、癌治療で苦しんでおられる患者様の福音となっております。治療をご希望の方はいつでもご相談下さい。また、患者様サービスの一環として、7月29日土曜日に隅田川花火大会を鑑賞する会を設けました。患者様とご家族に限定の病院屋上からの鑑賞ですが、コロナ前に見えていたものが、新たなビルの建設により、どの位鑑賞できるのか一抹の不安もありました。ご興味のあった患者様は是非お問い合わせ下さい。

 4月に入り、医師、看護師、放射線技師、等、多くの職種の新人が入職し、若い力が溢れた活気ある職場となっております。受診された際、新人を暖かい目で見て頂ければ幸いです。そして、新棟建設計画もようやく動き出さそうとしております。地域医療ネットワークの中で、二次医療機関として、救急を含め、地域に密着した医療を提供でき、利用しやすい新病院を目指して参ります。今後とも、引き続き皆様方のご理解、ご支援を宜しくお願い致します。

 

2023年8月

東都文京病院院長 窪田  敬一