東都文京病院について

 入学式や入社式など、新生活がスタートする節目の月である4月を迎え、皆様気持ちも新たに頑張ろうとワクワクしているのではないでしょうか。今月号から東都文京病院だよりの執筆を杉本充弘統括院長より引き継いだ院長の窪田敬一です。宜しくお願い致します。二十四節気では、5~19日頃を「清明」と言います。命あるものが清らかに生き生きとし、明るい空気に満ちるという意味があります。この時期には、花祭り、十三詣、イースター、など様々な行事が執り行われますが、久しぶりに行事を楽しもうという気持ちになっていることでしょう。ここ東都文京病院近辺でも、六義園、小石川後楽園などの桜はまだ見頃なのではないでしょうか。

 さて、ウクライナにおける戦争の影響で物価高になり、厳しい生活を余儀なくされておりますが、新型コロナウィルス感染症は落ち着きつつあり、東京都内での新規感染者数は1000名を割り、5月8日より5類感染症に分類される予定です。マスクを含め様々な規制が緩和される傾向にありますが、新型コロナウィルス感染症そのものが変わるものでは無く、東都文京病院では、院内では引き続きマスク着用を御願い致します。今後もCOVID-19中等症の治療、発熱外来、ワクチン接種等、病院一丸となってCOVID-19感染症治療に立ち向かっていく所存です。また、昨年9月より癌治療のため、ハイパーサーミア(温熱療法)を導入しましたが、徐々に治療を受けられる患者様が増加してきております。この治療そのものにほとんど副作用がないため(痛みを伴うことがある)、ご高齢な方、体力に自信の無い方にも施行できております。治療をご希望の方は是非ご相談下さい。

懸案の新棟建設計画は少しずつ進んでおり、基本設計を固めている段階です。地域医療ネットワークの中で、二次医療機関として、救急を含め、地域に密着した医療を提供でき、利用しやすい新病院を建設したいと考えております。また、4月より医師、看護師を含めた人員補強を行い、皆様方のご要望に応えられる病院運営を心がけて参ります。今後とも、引き続き皆様方のご理解、ご支援を宜しくお願い致します。

 

2023年4月

東都文京病院院長 窪田  敬一