東都文京病院について

■ 院長挨拶 ─東都文京病院2024年春のご挨拶─

 

  4月は入学、入職という節目の月であり、皆様は新たな気持ちでこれからの1年を頑張ろうとはりきっておられることでしょう。4月1日はエイプリルフール(4月に騙された人)として知られており、「嘘をついても良い日」とされております。昔のヨーロッパでは3月25日を新年とし、4月1日まで新年祭を開催していました。3月25日はキリスト教の「受胎告知」の日で、ヨーロッパ諸国ではこの日を新年と定めていました。その後、グレゴリオ暦が採用され、1月1日が新年になりましたが、新暦派の人たちが旧暦派の人たちに嘘のパーティ招待状を送ったりしてばかにしたそうです。これがエイプリルフールの始まりと言われ、世界中に広まったという説があります。他にも幾つかの説がありますが、日本では、大正時代に欧米から伝わったと言われています。エイプリルフールにはいくつかのルールがあり、嘘をついていいのは午前中だけ、午後にはネタばらしをしなければならない、人を傷つける嘘はだめ、仕返しはしない、などルールがあります。節度を持った行動が要求されます。

 さて、ロシアのウクライナ侵攻も3年目に入り、円安も重なり、物価高に歯止めがかかりません。卵だけは安くなったようですが、それ以外の物ははすべて値上がりしているように感じます。また、今年の冬は新型コロナウィルス感染症の第10波、インフルエンザ感染症に見舞われ、外来業務、病棟業務にも支障を来す事態となりました。ようやく二つの感染症とも落ち着きつつありますが、病院内では引き続きマスク着用を御願いしております。御協力の程、御願い致します。一難去ってまた一難、今度は花粉症です。地球温暖化の影響で、例年にも増して花粉量が多いようです。花粉症でお悩みの方は遠慮なく当院外来にご相談下さい。過ごし辛い世の中ですが、健康面で皆様方に寄り添えればと願っております。

 当院では、入院を断らない医療を心がけております。昨年は多くの救急車を受け入れることができました。本年も引き続き二次救急医療機関として救急医療に貢献したいと考えております。臨床面では、循環器、乳腺、消化器外科専門医、等が診療に当たっております。心臓、乳腺、消化器、等に不安を抱えている方は是非ご相談下さい。また、一昨年開始した温熱療法(ハイパーサーミア)も軌道に乗り、多くの患者様が治療を受けられております。低侵襲で副反応がほぼ無い治療です。ご希望の方は是非外来にご相談下さい。

 4月から、医師、看護師等新たなスタッフも加わり、従来通り小回りの利く総合病院を目指して努力して参ります。念願の新棟建築計画も動き出そうとしております。今までも、皆様方から貴重なご意見を頂き、改善につなげる事ができました。これからも多くのご助言、ご支援の程、宜しくお願い致します。

 

2024年4月

東都文京病院院長 窪田 敬一