東都文京病院について

 お彼岸も過ぎて、めっきり秋めいてまいりました。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)もやっと沈静化の気配を感じられるようになりました。COVID-19の第5波は変異株デルタ株の出現により急速に拡大し、7月12日から東京都をはじめとする都道府県に緊急事態宣言が発出されました。全国の新規感染者数は8月20日には2万5867人/日とピークとなり、病院に収容できる患者数を大きく上回りました。そのため、自宅療養中の感染者の死亡が相次ぎ、医療崩壊の様相を呈しました。しかし、その後、新規感染者数は次第に漸減し、9月後半には急激に減少して、緊急事態宣言も9月末日で解除されることになりました。また、この間に無観客で開催されたオリンピック(7/23~8/8)・パラリンピック(8/24~9/5)の選手と関係者の感染者数は合計863人と報告されました。一方、日本のCOVID-19ワクチン接種実施率(1回接種)は6/24現在では20.1%でしたが、9/24現在には67.8%と急増し、急激な感染者数の減少に寄与したものと推察されます。累積感染者数(9/25現在)は、世界全体で2億3千万人、米国4,285万人、日本169万人、死亡者数と死亡率(9/25現在)は、世界全体で473万人(2.0%)、米国68万7千人(1.6%)、日本1万7千人(1.0%)となっています。

 東都文京病院は、東京都の要請に応えて、発熱外来、PCR検査、COVID-19(中等症以下)患者さんの入院受け入れなどに加えて、今回の第5波では、ワクチン接種と中和抗体薬の投与を行うようになりました。また、スタッフから感染者を出さないこと、院内感染を起こさないこと、などに心掛けながら、できるだけ一般診療も継続し、病院健全経営の維持に努力しております。

 COVID-19の第5波に沈静化の気配が見えるとは言え、まだ予断を許さない状況です。そのような中で、文京区コミュニティバス「B-ぐる」本郷・湯島ルートの運行が9月30日より開始されました。湯島天神に続く道路の14番停留所が「東都文京病院入口」と命名されました。坂道の多い地域で、多くの方々には通院にご負担をおかけしていますが、「B-ぐる」の運行で利便性が向上し、少し軽減されることを期待しています。

                           2021年10月1日

東都文京病院院長 杉本 充弘