東都文京病院について

■ 院長挨拶 ─東都文京病院2020年の秋─

 日ごとに秋が深まってまいりました。今年の夏は 全国各地で大雨、竜巻、台風などの災害により、大きな被害が発生しました。人的被害、住居の被害、道路や鉄道、土木施設、農地や農業用施設などの被害は甚大で多くの地域が激甚災害指定を受けました。

 コロナ禍での避難は、二重の不安と苦痛・心労を与える状況でした。災害で亡くなられた方々のご冥福と、被災された皆様の早期復興をお祈り申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、WHOのパンデミック宣言後7ヶ月になりますが、終息の気配は見られません。累積感染者数は(9/22現在)、世界全体で3,135万人を超え、米国683万人、日本7万9千人、死亡者数(死亡率)は(9/22現在)、世界全体で96万人(3.1%)、米国20万人(2.9%)、日本1,508人(1.9%)となっています。我が国でCOVID-19の蔓延が抑えられているのは、生活習慣における個々人の自粛、自然免疫力、医療体制、行政の取り組みなどが複合的に影響していると推察されます。

 東都文京病院は東京都の要請に応えて、発熱外来、PCR検査、COVID-19(中等症以下)患者さんの入院受け入れなどの体制を整えてまいりました。スタッフから感染者を出さないこと、院内感染を起こさないこと、などを心掛けながら、できるだけ一般診療を維持する努力も続けてまいりました。皆様のご心配、ご不安からの受診抑制は、一時、感染症以外の患者数の著しい減少となり、病院財務に影響を与えましたが、最近、受診抑制減少傾向が認められるようになりました。皆様のご理解、ご支援の結果と、感謝しております。

 一方、感染防止の自粛要請とともに、社会経済活動の促進が必要な状況となってまいりました。また、秋から冬にかけて、インフルエンザの流行が重なることが危惧されます。インフルエンザの予防接種をお勧めします。さらに、COVID-19の検査法と治療法の進歩が臨床に反映されるようになりましたが、COVID-19のワクチンが臨床で使用されるのは数か月先のことと思われます。手洗い、手指・環境の消毒、マスク着用、「3蜜」環境の回避など、日常生活での感染予防にご注意いただき、体調に異変を感じたら躊躇なく病院をご受診ください。

                           2020年10月1日

東都文京病院院長 杉本充弘