東都文京病院について

院長挨拶 ─東都文京病院2020年の夏─

 

 連日の雨に木々の緑も深くなり、例年とは異なる 社会状況下での夏を迎えることになりました。気象 予報では今年の夏は猛暑が予想され、コロナ禍での 熱中症対策が求められることになり、一層の注意が 必要です。

 WHOのパンデミック宣言後4カ月になろうとして いますが、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡がりはまだ続 いています。6月28日現在、世界の累積感染者数は986万人、死 亡者数49万6千人、日本の累積患者数は1万8千人、死亡者数は 972人と報告されています。人口100万人当たりの死亡者数(6月 16日現在)は、日本7人で、タイ、台湾、マレーシア、韓国など と共に極めて少なく、イタリア557人、米国333人、オランダ350 人などに比べ2桁少ないことが注目されています。死亡率の地域 差には生活習慣、衛生環境、遺伝的素因、医療体制、行政の取り 組みなど多くの因子が複合的に関与していると考えられています が、その一つに「BCG前期株の広範な接種により強化された自然 免疫」が重症化リスクを下げる因子として推察されています。

 さて、東都文京病院は東京都の要請に応えて4月20日より新型コ ロナウイルス感染症(中等症以下)の患者さんを受け入れる体制を整 え、院内感染を起こさないこと、スタッフから感染者を出さない こと、などを心がけながら慎重に感染対策を進めてまいりました。 この間、多くの方々よりマスクを始めとする感染防護具などのご 寄贈や温かいご支援のお言葉をいただきました。この場をお借り して感謝とお礼を申し上げます。

 一方、患者の皆様のご心配、ご不安なお気持ちからの受診抑制 は、予想以上に大きく、感染症以外の患者数の著しい減少となり、 病院財務に影響を与えております。緊急事態宣言は解除されまし たが、手洗い、手指・環境消毒、マスク着用、「3蜜」環境の回 避など、日常生活での感染予防にご留意いただき、体調に異常を 感じたら、躊躇なく病院をご受診ください。

 東都文京病院は、急性期から回復期・慢性期の医療に加えて、周産期・小児医療、健康長寿の延伸を目指す健診まで幅広く対応 する「小回りの利く総合病院」として、コロナ禍の困難な状況に おいても、地域の皆様の健康を守ってまいります。皆様の一層の ご支援、ご協力をお願い致します。

2020年7月1日  東都文京病院院長  杉 本  充 弘