研修医の感想

2017年度研修医  東大病院血液・腫瘍内科 大山 悠

 私は2017年度に8か月、東都文京病院で研修をさせて頂きました。

研修を終え、3年目の内科専攻医として働く中で、東都文京病院の研修で内科医としてとても多くのことが身についたと感じています。

まず、手技に関しては、CV挿入の機会がけっこうあります。担当症例でない場合も、上級医が呼んで下さったりしました。胃管挿入は沢山機会がありました。腰椎穿刺、胃瘻造設なども時々ありました。自分の場合はマルクの手技、検体処理も教えて頂きました。3年目5月現在、CV、マルクなど多数していますが、それらで困ることが特になくなりました。

当院の研修では一般内科ほぼ全般をみることになります。基本は病棟で、救急外来、月に2回ほど当直を担当しました。

近隣に大学病院は多いですが、当院のような規模の病院が文京区にはあまりなく、commonで入院が必要な症例が集まってくるため多くの経験を積めます。症例が幅広く、内科専攻医のサマリも集まりやすいです。提出用のサマリの指導もしてもらえます。

透析機があり、透析の勉強もできます。腎臓内科の先生が3人いらっしゃり、腎障害、体液管理などについて非常に勉強になりました。

当院研修をする方は東大病院Aプログラムの方だと思いますが、当院に来ると裁量の範囲がとても広くなります。真面目にやっていればどんどん任せて下さるので、精査加療の流れや、退院調整、転院調整を自分でできるようになります。

人によってはデメリットと感じることとしては、常勤の先生がいない診療科があります。そちらに関しましてはホームページをご確認下さるとよいと思います。初期研修の内に化学療法、冠動脈処置や呼吸器内視鏡、胆道内視鏡などしたい方であれば向かないかもしれません。またUp to dateは契約していません。

以上まとめますと、内科の診療、一般的な手技の経験を積むうえでとてもいい病院だと思います。初期研修の間に高度に専門科的な診療能力・手技を身に付けたい方には向かないかもしれませんが、内科について幅広く臨床力をつけたい、CVなど一般的な手技を身に付けたい、忙しすぎない病院で働きたいという方には強くおすすめできます。

たすきがけ先の病院決めに迷ってらっしゃる方は、ぜひ当院もご検討ください。

2016年度研修医

 東京大学医学部附属病院の初期研修プログラムのたすきがけシステムで、8ヶ月間に渡って東都文京病院にて内科研修をさせていただきました。

 2年目の研修先として東都文京病院を選択した理由はやはり内科を8ヶ月間研修できるという特色が挙げられます。内科という一つの科であらゆる内科疾患を担当します。内科を志す研修医はもちろん、内科以外の科を志望しつつ初期研修中に内科をしっかり経験したい研修医にとっては、幅広く内科疾患を経験できる上、病棟を短期間で移動するというストレスもないので充実した研修になります。

 業務に関しては、幅広くcommon diseaseを経験できます。将来どのような科に進んだとしても必要とされる一般内科的な対応に関しては一通り身につくことでしょう。入院患者さんは研修医が主治医として患者さんの治療方針など主体的に決めることができます。救急外来も研修医が救急隊からの電話に対応しファーストタッチで診療し、入院の決定なども行います。当初は自分で決めなければいけない範囲の大きさに驚くと共にできるかどうか不安も覚えましたが、上級医の先生方から丁寧に適宜ご指導いただけるので一人ぼっちで途方に暮れてしまうようなことはありませんでした。コメディカルの方々との距離感も近く気軽に相談できるため、患者さんの治療方針を決定していく上で他職種からの視点が分かりやすく、チーム医療の連携は円滑に進んでいました。

 また、大規模な病院で急性期の専門的な治療を終えてからも継続した治療が必要な患者さんを受け入れることも多く、大学病院にいた頃には関わる経験が少なかった他院との診療情報のやり取りや介護保険申請や社会資源導入などの退院調整などに取り組むこともできました。患者さんの疾患を治療するだけではなく退院後の生活も考え諸調整を行うことは、今後の医師人生にとっても有意義な経験であったと思います。

  さらに幸い、東都文京病院の症例で内科学会地方会での症例発表も経験できました。学会発表の準備には時間がかかりますし学会発表自体が初体験であったため、当初は右も左も分からない状態でした。しかし一つの科で8ヶ月間研修するため準備に集中できますし、多くの上級医の先生方に手厚くご指導をいただき、無事に発表できました。初期研修中に学会発表を基礎から教えていただけたことも東都文京病院で研修して良かったと感じた思い出の一つになりました。

 これから東都文京病院での研修を検討される初期研修医の先生方も、医師としての基礎を固めることができる充実した研修ができるはずです。

2015年度研修医 順天堂大学糖尿病内分泌内科 岩本 達也

 私は東京大学医学部附属病院のプログラムで、2年目研修医の2015年8月〜2016年3月に東都文京病院にて内科研修をさせていただきました。

 この病院を選んだ理由としては、他の研修病院とは違い、内科8ヶ月間というくくりで研修させていただくので、科に縛られることなく、多くの疾患を色々な視点から勉強できるのではないかと思い選択することとしました。やはり、周りに東大・医科歯科・順天堂・日医などの大病院に囲まれる土地柄、この病院で「専門的な治療」を経験することは少ないですが、高齢者におこりうるcommon diseaseを一通り経験できるので、今後専門の科に進んだ際も、一般的な内科対応に関しては、ある程度自信を持って対応できるようになると思います。

 実際に働いてみて良かったことは、大きな病院とは違い、コメディカルの方々との連携が取りやすく、治療に関してはもちろん、患者の退院後の方針もみんなで考えていくとができ、患者さん1人の入院から退院後までをサポートできたことです。これはなかなか経験できることではなく、とてもいい経験になったと思っています。

 手技に関してはCV挿入、胃瘻交換、腰椎穿刺、骨髄生検、関節液穿刺など以外に、外科の先生からイレウス菅挿入などもご指導いただけました。また検査技師の方も、希望すれば気さくにエコーの指導をしてくださり、他施設に負けない経験はできると思います。

 また、救急外来では、自身で救急車からの電話に対応し、救急車受け入れの判断、初期治療を行い、そのまま入院も担当できます。当直では、内科以外の入院中患者のコールにも対応するため、いい刺激になり、その都度勉強になりました。

 この病院では、「内科スタッフ」の一員として働くことができます。漫然と科をまわり、初期研修を終えるのではなく、2年目という大事な時期に一般的な内科を一通り臨床で経験し、将来専門の科に進んだあとも自身が持てるようになりませんか。

 ここ東都文京病院ではそんな研修ができると思っています。

2012年度研修医 都立大塚病院 小児科 梶並由香

 私は東京大学医学部附属病院のたすきがけプログラムで、東京大学医学部附属病院にて1年4ヶ月初期研修を行った後に、この病院にて8ヶ月間内科研修を行いました。 
 この病院は、大学病院とは違い120床程度の小さな病院であり、コメディカルの方たちとの距離が近いことが特徴です。大学病院では2ヶ月に1回程度ローテーションのため病棟が変わり、慣れてくる頃には次の病棟に移らなければなりませんでしたが、この病院では8ヶ月間同じ病棟となるため、医師、看護師だけでなく、薬剤師、検査技師、放射線技師、理学療法士、ソーシャルワーカー、さらには事務の方まで、知らない人はほとんどいないのではないかと思うくらい、誰とでも気軽にコミュニケーションをとることができる職場です。 
 また、完全主治医制をとっているため、主治医として患者さんに接し、自分で治療方針を判断する必要があります。そのためには多くの幅広い知識が必要となり、自分で積極的に勉強しなければならず、結果的にモチベーションを常に高く保つことができます。完全主治医制ということに関して、研修が始まるまではとても不安に思っていましたが、実際に働き始めると指導医の先生方は気軽に質問を聞いてくださり、また困っている時は積極的に声をかけてくれる環境であったため、すぐにその不安は消えました。 
 私はこの病院で主治医として患者さんに接することで、ただ病気を治せばいいということではなく、その患者さんの退院後の生活や取り巻く環境までを考慮して治療方針を立て、患者さんと向き合うことの重要性を知ることができました。このことは私が今後医師として働く上で、大切にしていきたいことであり、それに気づかせてくれたこの病院での8ヶ月間はとても有意義な研修であったと実感しています。  
 ぜひみなさんもこの病院で研修してみませんか?

2012年度研修医  東京大学医学部附属病院 小児科 眞下 秀明

 私は東京大学医学部附属病院Aプログラムで、初期臨床研修2年目の8ヶ月間、当院にて内科を研修させて頂きました。もともと小児科に進むことを決めていた私ですが、小児科になる前に研修医として内科的なcommon diseaseを勉強させていただきたく当院での研修を希望致しました。実際に研修を始めてみると下記のような点に特徴があったと思います。
<疾患>
・common diseaseを多く経験できる。
・血液内科専門医の先生がいるため、東大をはじめ近隣の大学や総合病院から紹介されて化学療法を行う血液疾患の患者さんが多い。そして8ヶ月間ローテーションがないため、その患者さんとは寛解導入から地固めまで一通りの治療の間、担当することとなる。
<診療体制>
・common diseaseの患者さんには主治医として患者さん本人や家族に治療や病状説明を行うこととなるので、説明の仕方などが勉強になった。
・担当患者さんは多い時で15人ほど。平均で12人くらいの印象。
・外科など他科との垣根がとても低く、困った時はすぐに相談ができる。
・放射線科の常勤医師がいないため、自分がオーダーしたCTは自分がまず読影するため、読影レポート頼りにならなくなる。
<他業種との関係>
・毎朝、看護師とのカンファがあり、治療方針などについて看護師と共有している。
・看護師や薬剤師、MSWなどの他業種と顔の見える関係であるため、チーム医療について学ぶことができる。実践できる。特に退院後の生活について、在宅支援など大学では事務の方に全てお願いしてしまっていたが、どういった準備などが必要なのか教えて頂けるので大変勉強になった。
<その他>
・学会発表の準備などで発表の仕方やパワーポイントの作り方など、手取り足取り教えて頂いた。
以上、箇条書きではありますが、私が感じたこの病院での研修の特徴をあげさせていただきました。大学とはかなり雰囲気が違った研修ができると思いますので、内科志望、それ以外の科を志望されている先生方にもお勧めいたします。2013年度は東大病院内に勤務しておりますので、質問などおありの先生はお気軽にご相談ください。