CT検査について

CTとは、X線を用いて体を撮影し、コンピューターを使って画像処理を行い画像化する検査です。当院では、頭部・胸部・腹部(肝臓・腎臓・膵臓)また心臓の撮影(冠動脈CT)も行うことができます。当院で使用しているCTはMDCT(multi-detector-rowCT)と呼ばれる新しい方式のCT画像診断装置です。従来のCTはX線の検出器が弧状に1列に並んでいるだけでしたが、MDCTはではこの検出器が複数列並んでいるため、同時に複数のデータを収集して撮影できます。同時に複数のデータを集めるため、撮影時間が短くなり、撮影のために息を止めていただく時間も短くなりました。また、これまでよりも広い範囲のデータを収集することができるようになったので、冠動脈バイパスの術後などの検査で心臓の周囲の血管も同時に評価できるようになりました。

検査時間は単純撮影で5~10分程度、造影CT検査(※)だと15~30分程です。

※造影CT検査とは:CT検査には単に撮影する検査だけでなく、造影剤という薬を使用して検査する方法もあります。単純に撮影するだけだと検査部位や検査目的によっては、検査が不十分になる場合もあります。造影剤を用いることによって、血管や病巣が分かりやすくなり、より正確な診断が可能になります。

(ただし、腎臓の悪い方や以前造影剤でアレルギーが出た方など、使用できない方もいます)

冠動脈(心臓)CT検査について

冠動脈(心臓)CT検査とは、造影剤という薬を使い心臓の血管(冠動脈)を評価する検査です。体にX線を照射し撮影した画像を、コンピューターを使って立体的(3D)に見たり、血管の中の様子を見ることで心臓の状態を詳しく検査します。

今まで冠動脈検査はカテーテルという管を血管内に挿入する検査(心臓カテーテル検査)が最も信頼できる検査方法であり、主流でした。しかし近年技術の向上によりCTでもカテーテル検査と同程度の冠動脈の評価が可能になってきました。

心臓カテーテル検査の場合、術後の安静が必要な為基本的に入院が必要になりますが、冠動脈CTの場合は日帰りすることが出来ます。また検査の時間もカテーテル検査はおよそ1時間に対し、CT検査ではおよそ20分になります。

冠動脈CT検査では冠動脈の形態、走行や性状(石灰化や血栓など)を調べる事により虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)の早期発見することが出来ます。また冠動脈バイパス術後の方やステント留置術後の方の経過観察もカテーテル検査よりも簡単に出来ます。